AppStackを作成するには、以下の環境が必要です。
AppVolumes Manager
AppStack作成用のApp Volumes Agentマシン
AppVolumesは仮想マシンに配信することを前提としているので、環境を構築にあたり、vSphere(vCenter Server/ESXi/データストア)も必要です。
AppStackもまたアプリケーションを仮想化(?)するので、ThinAppやMirage同様、クリーンな環境で作成することが重要です。AppStack作成用のAppVolumes Agentマシンには、OSとAppvolumes Agent以外は何もインストールせずに臨んでください。
大まかな作成手順は以下の通りです。
1. 空のAppStackを作成する
2. Agentに空のAppStackを割り当てる
3. Agent側でアプリケーションをインストールする
4. AppStackの作成を完了する
何となく想像していた通りだと思いますが、「3.」の手順でインストールしたアプリケーションが格納されたVMDKが「AppStack」となります。
それでは、順を追ってAppStackの作成方法を紹介します。ご興味のある方は続きをどうぞ。
1. 空のAppStacksを作成する
まずは、AppVolumes Managerの管理GUI(https://AppVolumes Manager IPアドレス)にアクセスし、ユーザー名/パスワードを入力してログインします。
[VOLUMES]-[AppStacks]の順にクリックし、[Create AppStack]ボタンをクリックします。
名前(Name)と配置するデータストアパス(Path)を入力し、[Create]ボタンをクリックします。
バックグラウンドで作成するか、作成が完了するまで待つかの選択画面が表示されるので、必要に応じて選択(既定ではバックグラウンド作成)し、[Create]ボタンをクリックします。
バックグラウンドで作成を行った場合、画面右上に作成のジョブがスケジュールされた旨のメッセージが表示されます。
完了まで待つことを選択した場合、作成に10分以上要した場合はUIがタイムアウトしてしまう旨のメッセージが表示されます。
作成が完了すると画面がリロードされ、作成された空のAppStackが表示されます。
2. Agentに空のAppStackを割り当てる
空のAppStackの横に表示されている[+]ボタンをクリックして詳細情報を展開し、[Provision]ボタンをクリックします。
"Provision AppStack"画面が表示されるので、[Search]ボタンをクリックします。
# Agentマシンが複数ある場合はコンピュータ名でフィルタすることも可能。
AppStack作成用のAgentマシンを選択し、[Provision]ボタンをクリックします。
確認画面が表示されますので、[Start Provisioning]ボタンをクリックします。
AppStackが割り当てられ、待機状態となります。
# [Complete]ボタンはここではクリックせず、Agentマシンにてアプリケーションインストール後にクリックします。
3. Agent側でアプリケーションをインストールする
AppStackの割り当てが完了すると、AppStack作成用のAgentマシン上で以下のウィンドウが表示されます。
# [OK]ボタンはここではクリックせず、アプリケーションインストール後にクリックします。
AppStackに含めるアプリケーションを通常通りインストールします。
# いつもながらFirefoxです。
アプリケーションのインストール後に設定が必要なものがあれば設定します。
# 複数のアプリケーションをひとつのAppStackに含めたい場合は続けてインストールします。
4. AppStackの作成を完了する
アプリケーションのインストール・設定が完了したら、待機状態であった以下ウィンドウの[OK]ボタンをクリックします。
インストールが完了したかを確認するメッセージが表示されますので、[はい(Y)]ボタンをクリックします。
以下のメッセージが表示されますので、[OK]ボタンをクリックし、Agentマシンを再起動します。
再起動後、Agentマシンにログインすると以下のウィンドウが表示されますので、AppStackの展開が成功したことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
AppVolumes Managerの管理GUIに戻り、AppStackが有効(Enabled)な状態であることを確認します。
以上で、AppStackの作成は完了です。
せっかくなので、AppStackを割り当ててアプリケーションが実行できるようにするまでの流れもご紹介します。作成したAppStackはユーザーやグループ、OU、Agent仮想マシンに割り当てる(Assign)することで利用可能となります。
作成が完了したAppStackを選択し、[Assign]ボタンをクリックします。
"Assign AppStack"画面が表示されますので、[Search]ボタンをクリックし、AppStackを割り当てたいオブジェクトを検索します。
割り当てたいオブジェクトを選択し、[Assign]ボタンをクリックします。
AppStackを割り当てるタイミング(既定では次回ログインもしくは再起動時)を選択し、[Assign]ボタンをクリックします。
即座にアプリケーションが使えるようにする強制割り当ても可能ですが、ユーザーがAgentのインストールされた仮想マシンにログインしている必要があります。
# AppStackのマウント処理中だったのか、割り当て直後にアプリケーションを起動した場合にブルースクリーンになったことがありますので、強制割り当てはあまりお薦めしません。。
AppStackの割り当てが完了すると、ネイティブインストールされているのと同様に、アプリケーションの利用が可能です。
ViewやWorkspaceを使ったThinAppの配信や、Mirageによるアプリレイヤの配信と比較すると断然早いです。(と思います。)
AppStackはアプリケーションデータをストリーミングやデータ転送などせずに、アプリケーションの入ったAppStack(VMDK)を仮想マシンにマウントさせるだけで利用可能になるからです。まさに、View仮想デスクトップとの組み合わせにはもってこいです。
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