2015年3月3日火曜日

Viewに接続出来ない(真っ黒画面編)

「Viewに接続出来ない(SSL構成編)」に続き、Viewに接続出来ないシリーズ第2回です。

今回は、「真っ黒画面編」です。

Viewデスクトップに接続した場合、Connection Serverの認証、デスクトッププールの選択までは問題なく進み、デスクトップに接続すると、以下のような真っ黒画面のまま、おおよそ10秒くらいするとセッションが切断されることがあります。

その後、セッションは切断されます。

この現象は様々な要因で発生する場合があります。

VMware Knowledgebaseで、Productに"VMware View"、キーワードに"black Screen"と入力して検索すると、実に60件もヒットします。
http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/searchEntry.do

私もこれまで以下が原因でこの真っ黒画面を幾度となく見てきました。
・Firewallやウイルス対策製品によって必要な通信が遮断されている。
・仮想デスクトップ(View Agent)上のビデオメモリ不足。(と思われる。)
・(試験などで)解像度の異なるView Clientで接続、切断を繰り返す。
・PCのディスプレイドライバとの相性問題(これは一度だけ、かな~り昔です。)

なぜこの記事を投稿しようと思ったかですが、まさに今、真っ黒画面に遭遇したからです。(笑

私個人は仕事柄様々なデバイスから同じViewの環境にアクセスするので、おそらくは解像度がらみが原因で発生していると思うのですが、決め手となるようなログが見つけられなかったので、今回は対処法のご紹介に留めさせて頂きます。# ログが見つかったら更新します。

具体的な対処法ですが、非常に簡単です。
vSphere Clientでコンソール接続して、解像度をそこそこ小さくする、です。

せっかくなので簡単に画面も交えながらご紹介しますので、ご興味のある方はどうぞ。


真っ黒画面で切断した直後にView Administraorで仮想デスクトップのステータスを確認してみましたが"使用可能"状態で特に問題はなさそうです。

vSphere Clientでコンソールにアクセスすると、やたらと大きい画面になっています。

コンソール画面を半分くらい(感覚的には1024×768の心持ち)に小さくして、[表示(W)]-[今すぐゲストを合わせる(G)]を実行します。

もちろんですが、コンソール画面のサイズまで仮想デスクトップの解像度が下がります。

以上で対処法は完了です。

View Clientから接続してみると、、真っ黒画面にならずにWindowsログオンに進みました。

解像度の違いに加え、画面の拡大・縮小に要求されるビデオメモリの不足も要因となっているかもしれませんが、私個人はおおよそこの対処法で解消出来ています。
# もちろんこれでダメでView Agent/VMware Toolsの再インストールをしたこともあります。

前述の通り、この真っ黒画面問題は様々な要因で発生しうるなので、実際の状況によって対処法も変わってくるとは思いますが、対処法も簡単ですし、解像度の高いPCからアクセスした心当たりがあれば、一度お試しされては如何でしょうか?

さて、次回のView接続出来ないシリーズは未定ですが、また機会があればご紹介します。

- 2015/03/11 追記

上記対処でもダメな方へ・・・
過去の経験則からの対処法を参考までにご紹介しておきます。

# 対処法をお試し頂く前に必ず仮想デスクトップのスナップショットを取得して下さい。
# 何かあった場合に元に戻せますので。
# 以下の対処で改善した場合にはディスプレイドライバが破損している可能性もあるので、
   仮想デスクトップをOSから再セットアップしてみるのもいいかもしれません。

①View Clientのウィンドウモードを試してみる。
1. View Clientを起動し、Connection Serverに接続する。
2. ユーザー名/パスワードを入力し、[ログイン]ボタンをクリックする。
3. デスクトッププールをダブルクリックし、接続する。
4. 真っ暗な画面が表示されたら、画面上部のメニューバーよりウィンドウモードに変更する。
# [×]ボタンのひとつ左のボタンをクリックする。

②仮想デスクトップの3Dサポートを明示的に有効にしてみる。
1. デスクトッププールを選択し、[編集]
2. "デスクトッププールの設定"タブを開き、以下の通り設定を変更する。
 リモート設定
  リモートマシンの電源ポリシー:電源操作を行わない
 リモート表示プロトコル
  ユーザーがプロトコルを選択できないようにする:いいえ
  3Dレンダラー:vSphere Clientを使用して管理
3. 仮想デスクトップをシャットダウンする。
4. vSphere Clientより、対象の仮想デスクトップを選択し、"設定の編集"を実行する。
5. "ハードウェア"タブを開き、"ビデオカード"を選択する。
6. "3Dグラフィック"項の3Dサポートを有効化にチェックを入れ、[OK]ボタンをクリックする。
7. 仮想デスクトップを起動し、接続確認を行います。

③仮想デスクトップのビデオメモリを調節してみる。
1. 仮想デスクトップをシャットダウンする。
2. vSphere Clientより、対象の仮想デスクトップを選択し、"設定の編集"を実行する。
3. "ハードウェア"タブを開き、"ビデオカード"を選択する。
4. ディスプレイ数を"1"、ビデオメモリを"512"MBに設定し、[OK]ボタンをクリックする。
5. 仮想デスクトップを起動し、接続確認を行います。

④VMware SVGA 3Dドライバを削除してみる。
# 公式には非推奨な設定であり、画面が表示されるか否かの確認となります。
# こちらの対処だと仮想デスクトップ側の解像度が自動調節されなくなります。

1. vSphere Clientより、対象の仮想デスクトップにコンソールログオンする。
2. [スタート]-[コンピュータ]を選択し、右クリックメニューより、"プロパティ"を起動する。
3. "デバイスマネージャー"のリンクをクリックする。
4. [ディスプレイアダプター]-[VMware SVGA 3D]を選択し、右クリックメニューより、"削除"。
5. "このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する"にチェックを入れ、[OK]ボタンをクリック。
6. 仮想デスクトップを起動し、接続確認を行います。

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