昨年に引き続き、今年もvExpert2016を受賞させて頂きました。
http://blogs.vmware.com/vmtn/2016/02/vexpert-2016-award-announcement.html
# 本ブログをご覧頂きました皆様へ #
この場をお借りしましてお礼申し上げます。また、少しでも皆さんのHorizonライフにお役立て出来ているようであれば尚幸いです。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
さて、今回の投稿はこれまで推しに推してきたRDSHではなく、Horizon for Linuxです。(笑
Horizon 6.2.1より、Linuxの仮想デスクトップでもシングルサインオンがサポートされたことをご存知でしょうか? # 逆にサポートされていなかったことを知らない方が多いかもしれませんが。。
Horizon 6.2.1のリリースノートはこちら(今日現在の最新バージョンは6.2.2です。)
https://pubs.vmware.com/Release_Notes/jp/horizon-6-view/horizon-621-view-release-notes.html
シングルサインオンはWindowsの仮想デスクトップでは当たり前ですし、ドメイン参加するくらいで特段何も設定しなくても実現可能ですが、Linuxとなるとそう簡単にはいきません。。
まず、現在シングルサインオンがサポートされるディストリビューションは以下となります。
RHEL 6.6 Workstation x64
CentOS 6.6 x64
次にActive Directoryと統合するための方法としては、以下がサポートされているようです。
OpenLDAPパススルー認証
Winbind
以下、公式ドキュメントへのリンクですが、詳細な手順については触れられておらず、統合方法についても「動作することが分かっています。」という表現に留まっています。
さあ、皆さんの力の見せ所です。(笑
Linux と Active Directory の統合
http://pubs.vmware.com/horizon-62-view/index.jsp#com.vmware.horizon-view.linuxdesktops.doc/GUID-D8E3A4AA-83E9-46A4-8BBA-824027146E93.html
ただ、Winbindを使って統合する場合、Linuxデスクトップをクローンから複数台展開する場合にドメイン参加に失敗するようで、OpenLDAPによる統合が推奨されるとのことです。。
統合方法についても「お任せ」ということなので、、今回は「SSSD」を使ってみました。
検証した結果としては・・・
問題なくシングルサインオンでLinux仮想デスクトップにログイン出来ました!
せっかくですので、細かい設定方法などをご紹介したいと思います。
例によって長文となりますので、、ご興味のある方は続きをどうぞ。
仮想化のプリセールスをやってます。主にEUCがらみの仮想化製品に関するTipsなどをメモのついでに公開しています。
※本blogの内容は個人的な見解や検証結果ですので、あくまでも自己責任において参考にしてください。
2016年2月9日火曜日
2016年1月22日金曜日
RDSHにおける負荷分散方式について
2016年最初の、また、記念すべき(?)50投稿目のネタは、絶賛オススメ中の「RDSH」です。
今回は、Horizon 6.2で強化された「負荷分散」機能について色々と試してみたところ、意外にハマりましたので、、紹介したいと思います。
RDSHにおける負荷分散方式は、以下の2つの方式から選択可能です。
1. 接続数が少ないホストにセッションを割り振る
2. 負荷の小さいホストにセッションを割り振る New!!
「1」は元々あったデフォルトの分散方式で、「2」がHorizon 6.2で追加された分散方式です。
ユーザー数が多い環境などでRDSHを複数台構成する場合、どのホストにユーザーのセッションを割り振られるのか、気になるところだと思います。
それぞれの方式でどのようにセッションが割り振られるのか、実際に設定内容を確認しながら紹介していきたいと思います。
例によって長文となってしまいましたので、、、ご興味のある方は続きをどうぞ。
今回は、Horizon 6.2で強化された「負荷分散」機能について色々と試してみたところ、意外にハマりましたので、、紹介したいと思います。
RDSHにおける負荷分散方式は、以下の2つの方式から選択可能です。
1. 接続数が少ないホストにセッションを割り振る
2. 負荷の小さいホストにセッションを割り振る New!!
「1」は元々あったデフォルトの分散方式で、「2」がHorizon 6.2で追加された分散方式です。
ユーザー数が多い環境などでRDSHを複数台構成する場合、どのホストにユーザーのセッションを割り振られるのか、気になるところだと思います。
それぞれの方式でどのようにセッションが割り振られるのか、実際に設定内容を確認しながら紹介していきたいと思います。
例によって長文となってしまいましたので、、、ご興味のある方は続きをどうぞ。
2015年12月3日木曜日
VMware HorizonがTouch IDをサポート
少し前のUpdateですが、iOS版 Horizon Client 3.5.1でTouch IDがサポートされました。
リリースノートはこちら。
Horizon Viewにおける標準的な認証標準機能としてはパスワード認証のみなので、セキュリティの観点ではあまりよい状況とは言えず、ICカード認証やRADIUS認証などの多要素認証を組み合わせてご利用頂くことで認証におけるセキュリティレベルを高めることが出来ます。
組み合わせ可能な多要素認証として、RSA Secure IDやRADIUSをこれまでサポートしていましたが、「Touch ID」はiOS標準の機能かつ生体認証なのでセキュリティレベルが高い(盗むことが難しい)ということもあって、どのような動きをするのかさっそく試してみました。
結論から言いますと、これはあくまで個人的にですが期待していたものとは少し違いました。。
本機能は、ユーザー名/パスワードの入力を「Touch ID」で"代用する"(利便性を高める)機能であり、ユーザー名/パスワード入力後の2要素認証として「Touch ID」を"強制する"(セキュリティレベルを高める)機能ではありませんでした。
ちょっと残念ではありましたが、、iOSが提供するTouch IDと連携出来るようになったことが大きな前進であると捉え、今後のアップデートで"強制出来る"ようになることを期待しましょう。
せっかくですので、「試してみたい」という方や「画面を見てみたい」という方のために、実際に確認した際の手順などを紹介しておきます。ご興味のある方は続きをどうぞ。
リリースノートはこちら。
Horizon Viewにおける標準的な認証標準機能としてはパスワード認証のみなので、セキュリティの観点ではあまりよい状況とは言えず、ICカード認証やRADIUS認証などの多要素認証を組み合わせてご利用頂くことで認証におけるセキュリティレベルを高めることが出来ます。
組み合わせ可能な多要素認証として、RSA Secure IDやRADIUSをこれまでサポートしていましたが、「Touch ID」はiOS標準の機能かつ生体認証なのでセキュリティレベルが高い(盗むことが難しい)ということもあって、どのような動きをするのかさっそく試してみました。
結論から言いますと、これはあくまで個人的にですが期待していたものとは少し違いました。。
本機能は、ユーザー名/パスワードの入力を「Touch ID」で"代用する"(利便性を高める)機能であり、ユーザー名/パスワード入力後の2要素認証として「Touch ID」を"強制する"(セキュリティレベルを高める)機能ではありませんでした。
ちょっと残念ではありましたが、、iOSが提供するTouch IDと連携出来るようになったことが大きな前進であると捉え、今後のアップデートで"強制出来る"ようになることを期待しましょう。
せっかくですので、「試してみたい」という方や「画面を見てみたい」という方のために、実際に確認した際の手順などを紹介しておきます。ご興味のある方は続きをどうぞ。
2015年10月31日土曜日
RDSH 自動ファームの構成ガイド
長らく更新が滞ってしまいましたが、、久々に投稿させて頂きます。
そんな私は最近、Horizonの中でも「RDSH」推しです。(笑
仮想デスクトップもよいですが、ユーザーさんが使いたいのは「アプリケーション」であって「デスクトップ」ではないという持論があり、VMwareさんの掲げる「One Cloud, Any Application, Any Device」の一端(Windows Application, Any Device)を担うテクノロジーだと思っています。もちろん、「デスクトップ」を使いたい場合には「公開デスクトップ」機能で対応可能です。
そんなRDSHですが、Horizonの最新バージョンである6.2で多くの機能強化が行われました。
リリースノートから抜粋すると以下の通りです。
・View Composerへの対応
・Cloud Pod アーキテクチャへの対応
・拡張ロードバランシング
・グラフィックス(3D vDGA および GRID vGPU)のサポート
View ComposerやCloud Podアーキテクチャといった大規模展開を見据えた機能強化に加え、これまでセッション数の少ないRDSHにセッションを割り振るといった単純な負荷分散しか出来ませんでしたが、CPU/メモリリソースの使用状況を踏まえた、より適切な負荷分散が可能になっています。さらにvDGA/vGPUのサポート。
まさに、RDSHのためのリリースと言っても過言ではないと思います。(笑
今回は、そんな機能強化の中から、「View Composer対応」についてご紹介します。
本機能は簡単に言ってしまうと、RDSHをたくさん展開したい場合に、1台ずつ構築せずとも、一気に10台、20台と展開することが可能になる、かつ技術的にはView ComposerによるLinked Cloneが採用されているため、OSなどの共通部分のディスク容量削減も可能です。
RDSHの環境においても、Windows Updateやアプリケーションの更新など、ホスト数が多くなってくると1台ずつ作業を行うのは大変ですし、何よりオペレーションミスによってファーム内のRDSHの状態(アプリバージョンなど)に差異が出てしまうことは避けたいところです。
イメージとしては、仮想デスクトップをView Composer(Linked Clone)で展開する場合と同じです。View Composerで展開されたファームのことを「自動ファーム」と呼びます。
それでは、実際に「自動ファーム」を構成する手順について紹介していきたいと思います。
久々の投稿ということもあり、、いつにも増して長文となっております。。
ご興味のある方は続きをどうぞ。
そんな私は最近、Horizonの中でも「RDSH」推しです。(笑
仮想デスクトップもよいですが、ユーザーさんが使いたいのは「アプリケーション」であって「デスクトップ」ではないという持論があり、VMwareさんの掲げる「One Cloud, Any Application, Any Device」の一端(Windows Application, Any Device)を担うテクノロジーだと思っています。もちろん、「デスクトップ」を使いたい場合には「公開デスクトップ」機能で対応可能です。
そんなRDSHですが、Horizonの最新バージョンである6.2で多くの機能強化が行われました。
リリースノートから抜粋すると以下の通りです。
・View Composerへの対応
・Cloud Pod アーキテクチャへの対応
・拡張ロードバランシング
・グラフィックス(3D vDGA および GRID vGPU)のサポート
まさに、RDSHのためのリリースと言っても過言ではないと思います。(笑
今回は、そんな機能強化の中から、「View Composer対応」についてご紹介します。
本機能は簡単に言ってしまうと、RDSHをたくさん展開したい場合に、1台ずつ構築せずとも、一気に10台、20台と展開することが可能になる、かつ技術的にはView ComposerによるLinked Cloneが採用されているため、OSなどの共通部分のディスク容量削減も可能です。
RDSHの環境においても、Windows Updateやアプリケーションの更新など、ホスト数が多くなってくると1台ずつ作業を行うのは大変ですし、何よりオペレーションミスによってファーム内のRDSHの状態(アプリバージョンなど)に差異が出てしまうことは避けたいところです。
イメージとしては、仮想デスクトップをView Composer(Linked Clone)で展開する場合と同じです。View Composerで展開されたファームのことを「自動ファーム」と呼びます。
それでは、実際に「自動ファーム」を構成する手順について紹介していきたいと思います。
久々の投稿ということもあり、、いつにも増して長文となっております。。
ご興味のある方は続きをどうぞ。
2015年8月5日水曜日
移動ユーザープロファイルからPersona Managementへの切り替え方法
Horizon Viewにおいてユーザープロファイルをファイルサーバーなどに外部保管する仕組みとして、一般的なのは「移動ユーザープロファイル」ですが、ログオン/ログオフ時にプロファイルがダウンロード/アップロードされる仕組みのため、毎回リフレッシュ(初期化)するようなリンククローン環境だとプロファイルのサイズによってログオン/ログオフに時間がかかります。
そんな時に是非試して頂きたいのが、「Persona Management」です。
Persona Managementは、移動ユーザープロファイルとほぼ同じ仕組みですが、ログオン/ログオフ時の待ち時間の低減や一斉ログオンなどで集中するストレージ負荷を低減するために、定期的かつバックグラウンドでデータを転送するのが特徴です。
ログオン時にはすべてのプロファイルを一気にダウンロードするのではなく、ログオンするために必要な最小限のプロファイルのみダウンロードし、ログオン処理を完了させ、残りのデータはバックグラウンドでダウンロードを行います。また、更新されたデータを定期間隔でアップロードを行い、ログオフ時にアップロードされるデータ量を低減することで、ログオフ時間を短縮します。バックグラウンドでダウンロードされるデータなどはユーザーによってバラバラですので、一斉ログオン時などで集中するI/Oも分散出来るという仕掛けです。
Horizon View Standardから使える標準機能ですし、追加でサーバーを構成する必要もありませんので、現在移動ユーザープロファイルで運用されているのであれば追加コストなしで、Persona Managementに切り替え可能です。
ということで、今回は「移動ユーザープロファイルからPersona Managementに切り替える方法」について紹介したいと思います。
ちょっと長文になってしまいましたので、ご興味のある方は続きをどうぞ。
そんな時に是非試して頂きたいのが、「Persona Management」です。
Persona Managementは、移動ユーザープロファイルとほぼ同じ仕組みですが、ログオン/ログオフ時の待ち時間の低減や一斉ログオンなどで集中するストレージ負荷を低減するために、定期的かつバックグラウンドでデータを転送するのが特徴です。
ログオン時にはすべてのプロファイルを一気にダウンロードするのではなく、ログオンするために必要な最小限のプロファイルのみダウンロードし、ログオン処理を完了させ、残りのデータはバックグラウンドでダウンロードを行います。また、更新されたデータを定期間隔でアップロードを行い、ログオフ時にアップロードされるデータ量を低減することで、ログオフ時間を短縮します。バックグラウンドでダウンロードされるデータなどはユーザーによってバラバラですので、一斉ログオン時などで集中するI/Oも分散出来るという仕掛けです。
Horizon View Standardから使える標準機能ですし、追加でサーバーを構成する必要もありませんので、現在移動ユーザープロファイルで運用されているのであれば追加コストなしで、Persona Managementに切り替え可能です。
ということで、今回は「移動ユーザープロファイルからPersona Managementに切り替える方法」について紹介したいと思います。
ちょっと長文になってしまいましたので、ご興味のある方は続きをどうぞ。
2015年7月31日金曜日
Microsoft EdgeでVMwareの各種Webコンソールにアクセスしてみた
皆さん、Windows 10 へのアップグレードはお済ですか?(笑
私もさっそく検証で利用しているPCをWindows10にアップグレードしてみたのですが、仕事柄、VMware製品に携わることが多く、検証作業やパラメータ確認など、多くの時間を共に過ごすであろう各種WebコンソールがMicrosoft Edgeで正しく動作するのか気になるところ。
ということで、各Webコンソールの動作を確認してみましたが、思ったより(!?)優秀でした。
vSphere Web ClientやView Administratorなど、EUC製品を中心に試した結果をご紹介しておきますので、ご興味のある方は続きをどうぞ。
私もさっそく検証で利用しているPCをWindows10にアップグレードしてみたのですが、仕事柄、VMware製品に携わることが多く、検証作業やパラメータ確認など、多くの時間を共に過ごすであろう各種WebコンソールがMicrosoft Edgeで正しく動作するのか気になるところ。
ということで、各Webコンソールの動作を確認してみましたが、思ったより(!?)優秀でした。
vSphere Web ClientやView Administratorなど、EUC製品を中心に試した結果をご紹介しておきますので、ご興味のある方は続きをどうぞ。
2015年6月30日火曜日
VMware Horizon View の歴史
今、私が一番お世話になっている「VMware Horizon View」について、ちょっと歴史を振り返るいい機会がありましたので、バージョン履歴や追加された機能などを簡単に纏めてみました。
リリースノートへのリンクも貼っていますので、ご興味のある方はどうぞ。
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