お久しぶりでございます。。
約2年振りの投稿となり、猛省しております。。
言い訳はしませんが、なかなかHorizon愛をお届けする時間を作ることができず、、恒例の(?)この時期になりようやく重い腰が上がりました。(笑
さて、今回はApp Volumes 4, version 2103(現在の最新バージョンは2209)より新しく追加された「Application Capture」にフォーカスしてみたいと思います。
「Application Capture」はAppStackをApp Volumes Managerなしで作成、利用(アプリケーションの利用は動作確認用途のみのサポート)することができる、個人的には何ともくすぐられる機能でございます。
Application Captureで作成したAppStackは、App Volumes Managerへインポートすることができますので、AppStackの作成のみを各部門のスペシャリストへお任せすることができます。(インストール方法に部門独自のお作法があるなど、ITシステム部門で把握してAppStackを作成するのは大変という場面をよくお見かけしますので…。)
ということで、Application Captureを試していきたいと思います。
今回はそこまで大作ではありませんが、ご興味のある方は続きをどうぞ。
まずはApplication Capture環境を構築します。
インストールバイナリはApp Volumes ManagerのISOイメージ内にあります。
"インストールISO"\Installation\Tools\App Volumes Tools.msi
MSIファイルをダブルクリックし、インストールします。
インストールウィザードが開始されますので、[Next]ボタンをクリックします。
EULAが表示されますので、”I accept~”にチェックを入れ、[Next]ボタンをクリックします。
インストール開始の画面が表示されますので、[Install]ボタンをクリックします。
しばらく待つとインストールが完了しますので、[Finish]ボタンをクリックします。
インストール後、再起動が求められますので、[Yes]ボタンをクリックして再起動します。
Application Capture環境ができたら実際にAppStackを作るための準備を行います。
AppStackを作るために必要なものは以下となります。
・アプリケーションのインストールバイナリ
・アプリケーションのインストール手順
・失敗を恐れない勇気(笑、何度でもやり直しができますので^^
Application CaptureでAppStackを作る工程としては以下のように、インストール前後の差分を抽出し、そのデータを基にAppStackを生成します。そのため、インストールの工程で行った作業はすべてAppStack内に含まれてしまいますので、アプリケーションのインストールに必要のない作業は極力行わないことが推奨となります。
また、インストール処理が妨害されたりしないようにDefenderの停止や、予期せぬデータのダウンロードが行われないようにWindows Updateの停止もできれば実施しておくことをオススメします。(この辺りはまさにThinAppのキャプチャ環境の要件と同じです。)
それでは、AppStackを作っていきましょう。
Application CaptureはCLI(appcaptureコマンド)でAppStackを作成します。
管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
appcaptureコマンド(appcapture.exe)は以下パスに格納されています。
>cd "c:\Program Files (x86)\VMware\AppCapture"
AppStackの作成を開始するには以下のコマンドを実行します。
※今回はFirefox108.0.2を使用しました。
>c:\Program Files (x86)\VMware\AppCapture>appcapture.exe /new firefox_108.0.2
コマンドの実行が完了すると空のAppStackがマウントされ、アプリケーションをインストールする準備が整いました。”ディスクの管理”にて確認してみると、20GBのディスクをマウントしていることが確認できます。
AppStackを作成したいアプリケーションをインストールします。
※今回の検証ではFirefox 108.0.2を標準でインストールしました。
アプリケーションのインストールが完了したら以下のコマンドを実行します。
※コマンド実行完了後、確認なしにCapture環境が再起動されますのでご留意ください。
再起動後、AppCapture\appvhdsフォルダを確認するとAppStackが生成されています。
Capture開始時のコマンドでオプションを指定することでVMDK形式での生成を抑止(デフォルトではvmdk、vhd両方の形式が生成されるのでCapture環境のディスク容量が2倍消費されてしまいます。)したり、指定のフォルダにAppStackを出力することも可能です。
詳細は以下ドキュメントをご参考ください。
Windows Command-Line Arguments for the App Volumes Application Capture Command-Line Program
さいごに、作成したAppStackをマウントしてアプリケーションの動作を確認したいと思います。
AppStackをマウントするのにもappcaptureコマンドを利用します。
※本来は、生成したAppStackをApp Volumes Managerへインポートしてユーザーへ割り当て、App Volumes Agentでマウントをしてアプリケーションを実行できます。
以下のコマンドを実行し、AppStackをマウントします。
>appcapture.exe /test "C:\ProgramData\VMware\AppCapture\appvhds\firefox_108.0.2.vhd"
マウントが完了すると、デスクトップへのショートカット配備なども行われ、通常通りアプリケーションを利用することが可能です。
いかがでしたでしょうか。
これまでVDI環境などでマスターイメージの管理を簡略化し、OSイメージとアプリケーションのライフライクルを分けて考えるためにThinAppやApp Volumes(AppStack)を活用いただいていた方もいらっしゃるかと思いますが、AppCaptureにより、さらにAppStackの作成運用が容易になると思います。
なお、残念ではありますが、今回の記事で試したappcaptureコマンドを使用してのAppStackのマウントは本番利用はサポートされておらず、あくまでもAppStackの動作確認用としてのみのサポートである点をご理解の上、ご活用をお願いいたします。
Test a Captured Application
いつの日か、公式にアプリケーション利用方法としてサポートされることを願って。
※VHDにさえアクセスできればアプリケーションの利用が可能なので、クラウドでもオンプレミスでもどこでも使えて個人的には非常に便利な機能だと思っています。
それでは、またお会いできる日を楽しみにしております。
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