2019年12月20日金曜日

Horizon 7 新機能 (Windows10からのアプリケーション公開編)

本投稿は、vExperts Advent Calendar 2019 への寄稿となります。

お久しぶりでございます。(またも一年ぶりの投稿となり、猛省しております。。)

ブログはなかなか更新できませんでしたが、Horizon愛は日々温めておりましたので、1年分の愛をみなさまへお届けできればと思います。

今回のテーマは「Windows 10 からのアプリケーション公開」です。

何それ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、公開アプリケーション(アプリケーション画面のみの転送)はこれまでRDSホスト(サーバーOS)からのみ公開が可能でしたが、Horizon 7 バージョン 7.9で新たにユニバーサルWindowsプラットフォームからの公開がサポートされ、Windows10(クライアントOS)にも対応しました。

Horizon 7 バージョン 7.11が先週リリースされたこともあり、さっそくアップグレードして設定方法をみていきたいと思います。

今回の投稿的には余談ですが、、
ついにHorizon Consoleがメインの管理コンソールになりました。(祝

<リリースノート抜粋>
Horizon Console が、Horizon 7 で推奨の基本 Web インターフェイスになりました。既存の Flash ベースの Horizon Administrator Web インターフェイスはサポートを継続しますが、2020 年初めには廃止される予定です。

Horizon Administratorにアクセスすると以下画面のようにHorizon Consoleがメインであることが明記されています。(この時点でかなりわくわくしています。。)

それでは、Windows10からのアプリケーション公開方法を見ていきましょう。
※毎度の事ながら長文となりますが、、ご興味のある方は続きをどうぞ。

Windows10からのアプリケーション公開ですが、RDSからのアプリケーション公開と比較すると以下のようなアプリケーションへも柔軟に対応できるというメリットがあります。
・クライアントOSでしか動作しないアプリケーション
・マルチユーザーモードをサポートしていないアプリケーション
・CADなどのGPUをガンガン使うようなアプリケーション
・印刷などのWindows10用のドライバに依存するようなアプリケーション

また、仮想デスクトップをご利用されている方の多くは「アプリケーション」が使いたいのであって、「Windows」を使いたいわけではないと思います。アプリケーションへのアクセスをより手早く行うという意味でも、アプリケーション公開の方が使い勝手がよいと私は考えています。

前置きが長くなりましたが、、具体的な設定方法をご紹介します。

まずはHorizon Consoleにログインします。

"インベントリ"-"デスクトップ"の順にアクセスし、[編集]ボタンをクリックします。

プールのタイプを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
今回はアプリケーションを公開するための仮想デスクトップは予め作成した上で”手動デスクトッププール”で設定を進めています。本番環境などで大量のデスクトップリソースを構成される場合などはリンククローンやインスタントクローンを使って”自動化されたデスクトッププール”で構成してください。

"vCenter Server 仮想マシン"を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

vCenter Serverを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

ユーザー割り当て方法を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
今回は”フローティング”を選択しています。

プールIDを入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

デスクトッププールの設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。
と、ここで新しいパラメータ”セッションタイプ”のお目見えです!
セッションタイプは、①デスクトップ②アプリケーション③デスクトップとアプリケーションの3つから選択可能で公開したい方式に合わせて選択します。今回はアプリケーション公開を行いますので、”アプリケーション”を選択します。

リモート表示プロトコルの設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。

デスクトッププールに追加する仮想マシンを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
今回は手動デスクトッププールで構成しているため仮想マシンを選択しています。自動化されたデスクトッププールで構成している場合には台数や命名規則などを指定します。

必要に応じてストレージオプションを構成し、[次へ]ボタンをクリックします。
vCenter Serverの設定でView Storage Acceleratorを有効にするの忘れました。はい、すみません。

設定内容を確認し、[送信]ボタンをクリックします。
デスクトッププールを作る際は大抵この後で資格の割り当てを行うのですが、セッションタイプ”アプリケーション”のデスクトッププールには資格の割り当てができません。理由は後ほど出てきますが、アプリケーションプール側で割り当てます。

デスクトッププールが構成できたら、次にアプリケーションプールを構成します。

”インベントリ”-”アプリケーション”の順にアクセスし、[追加]ボタンをクリック、”インストール済のアプリケーションから追加”を実行します。

デスクトッププールを選択するとインストール済のアプリケーション一覧が自動的に検出されます。(文面では落ち着いていますがかなり興奮しています。。)

アプリケーション名などでフィルタすると対象のアプリケーションが見つけやすいと思います。

公開したいアプリケーションを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
と、ここでおなじみの”資格の割り当て”が出てきますので忘れずにチェックを入れておきましょう。

IDと表示名を指定し、[送信]ボタンをクリックします。

お待ちかねの資格の割り当て画面が表示されます。資格を割り当てたいユーザーやグループを検索して選択、[OK]ボタンをクリックします。

必要に応じてユーザーやグループを追加し、[OK]ボタンをクリックします。

アプリケーションプールができて”使用可能”状態になっていれば完了です。

Horizon Clientを起動し、ログインすると当然アプリケーションアイコンが表示されます。

アプリケーションを起動すると、これまた当然アプリケーションの画面のみが転送されてきます。

如何でしたでしょうか。

アプリケーションを動かしてみるとRDSによる公開アプリケーションと何ら変わりはありませんが、これが「Windows10 VDI」から公開できているということがムフフな機能のご紹介でした。

vExperts Advent Calendar 2019、明日は恩師virtapp_lifeさんです。お楽しみに!

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